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Sweet Memory〜巨女お姉さまはボクの命の恩人〜
名前:巨女風呂
投稿日:2010年09月10日 19:31:41 No.37001
まるで熱帯に飛び込んでしまったようだ。 汗でぐっしょりになりながら島田太一は目を覚ました。 大阪・西成公園のテントの中である。記録的猛暑が西日本全域を包み込み、梅雨明けから一気に連日40度近い暑さがもう半月も続いている。 彼はつい半月前までホームレスではなかった。自分には縁遠いものだと思っていた。 それが半月前折からの不況により、契約社員だった彼はリストラされ、社宅も追い出されてしまった。あとでわかったことだが、会社の上層部がリスクヘッジの高いデリバティブ取引に手を出し、たちまち数十億円という負債を抱え込んだのが原因だった。 「俺もすっかり落ちぶれたなあ」 なんとか“上納金”を払ってここに落ち着いたものの、それも来週で切れる。そうしたらまた居場所を探さないといけない。 テントを出た彼は急に気持ちが悪くなり、茂みに嘔吐した。頭がズキズキ痛む。医者にかかりたいが、社宅を追い出された時点で厚生保険は切られている。一般診療での治療費はとても払いきれるものではない。 「このまま死ぬのかよ、くそっ、冗談じゃないぜ」 周囲が一気に暗転し、彼は気を失った。
気がついたときは病室のベッドだった。 さっきまでの不快感はまるでなく、エアコン完備の病室である。まるで地獄から天国へ引っ越したようだ。 「こ、ここは……」 病院だということはわかる。だが問題は“どこ”かということだ。 「あら、気がついたようね」 ドアが開いてナースが入っていた。服の上からわかるほど豊満な体躯をしている。 「ここは? どこです?」 「ここは病院よ。あなたは患者で私がナース。わかるわね」 人を食ったような言い方だ。 「ところで、カルテを作るのでお名前を教えてくれないかしら」 ナースは新しいカルテ用紙をボードにとめて言った。 「島田太一」 ボソッとした声で言った。 そのあと定例の質問がされ、ナースはどんどんカルテに書き込んでいく。 「これでいいわ」 そういうとナースはきびすを返した。 「あ、あの」 「なあに」 「じ、実はボクお金が……」 「心配ないわ。お金ならあるところからいただくから」 「???」 ナースは奇妙なことを言うと病室を出て行った。
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