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遥かなる想い C
投稿者:巨女風呂


 恵梨が車両に戻ると卓也はすでにサイダーの冷えたびんを取り出して、ラッパ飲みをしていた。
「もう大胆ねえ」
 恵梨は笑顔で言った。
「だってのどがカラカラに乾いていたんだもの。おまけにコップもないし」
 卓也は頭をかきながら言い訳をしたとき、ディーゼルエンジンがうなりを上げた。
「あ、お姉さん発車したよ」
 ゆっくりと岩ノ下駅が遠ざかっていく。列車は徐々に速度が上がっていく。
「ところで書類の不備は無かったわよ」
「そう、夕べ遅くまで書いていたからなあ、おふくろ」
 卓也はふと思い出したように言った。
「ところで君の病気のことなんだけど……」
 恵梨は列車が陸中松川駅に着くまでの間、どんな病気かかいつまんで卓也に説明する。さすがに根絶方法がないと聞くと卓也の顔は曇った。
「それで、ぼく死ぬの?」
「ううんすぐ死んじゃうわけじゃないわ。ただね……」
 恵梨がそういったとき列車は陸中松川駅に到着した。ここで一ノ関方面に向かう定期貨物列車と交換するためだ。気仙沼港で獲れた新鮮な魚介類を一ノ関に運ぶための貨物列車である。といっても鍋蔓線が災いしてか一ノ関の朝市へ運ばれる荷は大部分がトラック輸送で、大船渡線沿線の町村の魚屋に並ぶ程度がこの冷凍貨物列車で運ばれている。
「ただ何なの?」
「その治療方法は『乳浴療法』といってね、お姉さんのオッパイを卓也くんが飲めばいいの。でもただ飲むだけじゃ効き目が弱いからいっしょにお風呂に入って飲むのよ」
「お姉さんとお風呂に入るの?」
「そうよ、でも水道の水は中和剤が入っているから、湯舟にめいっぱいお湯を張ってザァーッと二人でお湯をたくさんこぼしながら入るしかないのよ。私このとおり大きいから物凄い量のお湯があふれちゃうけどね」
「だってお姉ちゃんとお風呂に入るとお湯があふれちゃうのは昔からそうじゃない」
「ふふ、そうね。『ザザーンのお姉ちゃん』って私のことを呼んでいたわね」
 恵梨は思い出したように笑った。


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