能登半島の能登島大橋下の海で、男の変死体がみつかり、所持品などから死亡したのが東京の会社社長・川辺良夫(松山政路)と判明した。東洋新聞能登輪島通信局の記者・立花陽介(水谷豊)は、管轄外の事件であったが、川辺の母・たき(三条美紀)が輪島の朝市で働いていると知り、取材を開始した。

 東京本社の記者・根岸(片桐竜次)からの連絡によると、川辺は会社の役職を公募すると偽り、リストラされた中高年から7000万円を超す金をだまし取ったとか。サイフの所持金が5万たらずと知った立花は、川辺の死が他殺ではないかと考えた。

 川辺は、立花の顔見知りの刑事・平田(綿引勝彦)の妹、千代子(平淑恵)の中学時代の同級生。平田と千代子の話によると、川辺は中学卒業後、集団就職で上京したという。

 まもなく、川辺の遺体を見たたきが本人と確認。立花と、わざわざ輪島までやってきた根岸は、川辺が7000万円をどこに隠したか思い巡らした。根岸がまず疑ったのはたき。だが、たきに会った立花の心象は“無関係”で、謎は全く解けそうになかった。
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