元警視庁捜査一課の警部補だった夜明日出夫(渡瀬恒彦)。
過去の事件で容疑者の妹とのスキャンダルに巻き込まれ、それが原因で刑事を辞職。
妻とも離婚し、一人娘のあゆみ(林美穂)に会えるのを楽しみにしているタクシードライバー。
ドライバーとなった現在も後輩の東山刑事(風見しんご)に頼られる存在である。
ある日、高級住宅街を流していると、顔見知りの女性・十和田香織(香坂みゆき)が豪邸から飛び出してきて夜明のタクシーにのりこんできた。
理由を聞いてみると、会社の社長宅で催される古美術の展覧会の準備を二日前から泊り込みでしていたが、ずっと誰かに見られている気がしていた。
今日、社長一家は出掛けていて、家に一人でいたら急に恐怖心に襲われ飛び出してしまったという。
理由はどうであれ勝手に出てきてしまってはまずい。
夜明についてきてもらって社長宅に戻った香織を社長の鐘崎(長谷川初範)が迎えに出てきた。
翌日、三重県田曽浦にある鐘崎社長の別荘から、女性の遺体が発見されたのだった。