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山科冬子は後天的な視覚障害で１５年以上前から目が見えない。食料資源のバイヤーをしている夫の慎一とは５年前に結婚した。ある日、買い物帰りに慎一との待ち合わせ場所に向かった冬子は投資顧問会社社長・平先という男が殺される現場に遭遇する。平先から宝石入りの袋を奪った犯人は何故か冬子の鼻先で香水を一吹きして去った。冬子の親友・布石貴佐子は事件を目撃した冬子が犯人に狙われるのではないかと心配するのだった。