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大手スーパー「サバーブス」チェーンの社長・大信田健吾（角野卓造）を夫に持つ大信田倫子（石田えり）は、ある晩、夫と同伴で出席したパーティーで学生時代の恋人・白川拓也（永島敏行）と１１年ぶりに再会した。白川は人目のない非常階段で倫子を強引に抱き寄せ「今でも君が好きだ」とささやいた。倫子は、そんな白川に心ならずも胸がときめく自分を感じていた。
一方、夫の健吾は趣味の古文書研究に熱中し、妻の倫子にはまったくの無関心。倫子の親友で、長崎の伊王島に嫁いだみどり（岡本舞）が久しぶりに訪れても、研究に没頭しあいさつにも出てこないほどなのだ。だが、そんな折り健吾に殺人の疑いがかかった。東京・新宿のホテルで、長崎の主婦・持家万里絵（福田裕子）の絞殺死体が発見されたのだが、万里絵は事件前夜、夫の貞夫に“大信田健吾”という会社社長の不倫相手がいると告白して家を飛び出していたのだ。
しかも事件の夜、健吾の姿をホテルで見かけたという目撃者・桃ノ井（斉藤洋介）が出現。健吾は拘束されてしまう。夫の無実を晴らすため、長崎へ飛んだ倫子は万里絵の遺品の中から見つけたある手掛かりをもとに健吾の名を語り、万里絵と不倫したうえ殺害した恐るべき犯人の正体を暴いていく。そして、同時に健吾とホテルで密会していた意外な人物にもつきあたるのだが・・・。