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夫・次郎（村野武憲）との共働きでホ テルのルームサービス係として働く北野裕子（片平なぎさ）には誰にも言えない秘密があった。かつてファッションモデルだった彼女は、マネージャー・黒木信司（内田直哉）の暴力、搾取 に耐えかねて５年前、真紀（長谷直美）、せつ子（蜷川有紀）、左斗子（大塚良重）、晶子（高島礼子）ら４人の仲間と共に黒木を能登半島の断崖に誘い出し袋叩きにした上、海に投げ込んだのだ。仲間との連絡を 一切断ち切り、今では夫、愛児光彦と平穏に暮らす裕子はある日、勤め先のホテルの一室で晶子が惨殺されているのを発見した。
裕子は、作家になった 左斗子の出版祝いを名目に何者かが４人をこのホテルに集めていたのを知り不安にかられた。惨劇はさらに続き、左斗子、せつ子も殺された。左斗子は殺される 直前「あいつが生きていた」と電話で裕子に絶叫した。殺したはずの黒木が生きていて復讐を果たしていたのだ。
恐怖におののく裕子の身辺にもついに魔手が及び、光彦が誘拐された。夫にすべてを打ち明けた裕子は「能登で待つ」という犯人の言葉に従って５年前の犯行現場に飛んだが・・・。