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美濃まつりで賑わう岐阜県美濃市に無形文化財本美濃紙の制作ドキュメンタリーを取材に行ったプロダクションのカメラ助手、郡アヤ子（河合奈保子）は、祭りの模様を収めたカメラを抱えてホテルに帰る途中、能面をかぶった人物に襲われカメラを奪われそうになったが大声をあげて辛うじて切り抜けた。その時、助けに走り寄った車の中から出て来た女性を見てアヤ子はハッとなった。兄・武（渡辺裕之）のかつての恋人・神崎みさき（高橋ひとみ）だったのだ。彼女は地元の神崎製紙の社長の娘だった。神崎家に案内されたアヤ子は、姉の紀和（三浦真弓）、妹の裕子（矢沢美紀）に紹介されたが二人とも血の繋がらない養女と聞かされて奇妙な感じを受けた。翌朝、姉妹の父・権太郎社長（守田比呂也）が他殺死体で発見され、ついで30億円の遺産の遺言状を持つ弁護士、さらに裕子も殺された。持ち前の好奇心と推理力を働かせたアヤ子は兄・武の協力を得て、30数年前の忌まわしい秘密に根ざす殺人事件の全容を解明するのだった。