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紀行作家の茶屋次郎（布施博）は取材に行った北海道石狩川のほとりで保護者らしい男女に捨てられた４歳の幼児ユウ（上野元彰）を保護した。警察を嫌がり、父親のように慕うユウを預かっているうち、地元の新聞記者・矢島（田中隆三）、彼の知り合いの看護師・可奈子（秋本奈緒美）らと知り合った。数日後、茶屋は石狩川の河口でボートに乗せられた若い女の死体を発見した。札幌のＯＬ・美加（阿部朋子）だった。
たまたま地元の名士夫人・池上千絵（日向明子）の失踪事件を捜査中だった所轄署の岩戸刑事（大川ひろし）は茶屋に疑いの目を向けた。疑いを晴らし警察のハナを明かしてやろうとユウを連れたまま調査を開始した茶屋は美加、その上司・小峰（荒谷公之）、千絵、そしてユウの両親らの複雑な人間関係を解きほぐしさらに石狩川の逆流現象をヒントに連続殺人の真犯人をつきとめるのだった。