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売れない小説家・高木信夫（風間杜夫）が死体で発見された。
その四日前に殺害された仏文学者の平井（内藤剛志）のネームが入ったレインコートを
彼が着ていたことで、平井殺しは信夫という線がでてきた。
鏡刑事（螢雪次朗）は、信夫と平井の接点がどこにあるのか
信夫の妻・久美子（原田美枝子）を問いただすが、久美子は堅く口を閉ざすだけだった。
7年前。
物書きとしての将来を夢見ていた信夫。
そして、夫であるその信夫を支え、雑誌の契約記者として外で働く久美子の生活は傍目にも幸せに見えていた。
だが、信夫の小説はいつになっても一流誌に採用されず、その屈辱がいつしか久美子への暴力となり、
やがては取材で働く彼女の、行動への猜疑心が異常なまでにエスカレートするようになるのだった・・・。