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文豪、漱石と芥川の名を合わせ持つ夏目龍之介（橋爪功）は、気楽な独身中年で花園女子大学文学部教授。小料理屋の女将、紫雨子（西尾まり）は夫が警察庁キャリアというのに龍之介にぞっこん。そんな龍之介が今回はゼミの学生たちと岩手に宮沢賢治研究旅行に出かけ、連続殺人事件にまきこまれる。
島崎典子（石橋けい）ら学生たちとの岩手の賢治ゆかりの地めぐりに先立ち、龍之介は花巻の市民会館で公演をするが、その会場で地元の不動産社長と物産社長とに、牧場経営の青年が人殺し！と殴りかかる騒ぎになった。知り合いらしい旅行社の男がとめるが青年はきかない。
そんな時、龍之介に同行していた典子がやめて！と叫ぶと、青年は黙って走り去った。やがて翌日からの学生らの行く先で、その不動産社長がさらには物産社長が無残な死体で発見される。