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青森に住む人妻・安東葉子（とよた真帆）は香港に単身赴任した夫・慎一郎（羽場裕一）の留守を守り、車椅子生活の夫の母・ナツ（本山可久子）の介護に明け暮れていた。そんな葉子に誰にも言えない秘密があった。月に一度、津軽海峡を渡って函館に行き、札幌に住む弁護士・田沼智（南条弘二）とホテルで密会していたのだ。智は高名な弁護士・田沼隆三の入りムコで、やり手の旅行コンダクターである妻・麻子（桐生ユウ子）との仲は冷え切っていた。
月に一度のデートをして帰宅した朝、札幌に帰ったはずの智が青森港埠頭に放置された車の中で他殺死体となって発見された。車の持ち主が函館でバーをやっている葉子の姉・通子（岩井友見）だったことから葉子は県警・辰巳刑事（岸部一徳）らの追及を受ける羽目になった。結局車は盗まれたものとわかったが、すでに葉子と智の不倫をつきとめていた刑事たちは、裏切られた夫・慎一郎をマークした。
そんなとき葉子の身辺をかぎまわっていた私立探偵が殺され、依頼者が意外にも通子であることが判明。かつて智に怨恨を抱いていた通子も容疑者として浮上したが、葉子はわずかなヒントから恐るべき殺人者の正体をつきとめる！